「顔だけなんとかしたい……」と感じたことはない?写真を見るたびに顔の大きさが気になったり、頬やあごのラインがすっきりしなかったりと、顔まわりの悩みは尽きないもの。
でも、闇雲にマッサージを続けるだけでは変化を感じにくいのが現実。顔がすっきりしない原因はタイプによって異なるため、自分の状態に合ったアプローチをすることが大切なんだとか。
そこで、むくみ・脂肪・エラ張り・たるみという4つの原因タイプ別に、今日から実践できるセルフケアとマッサージ、さらに食事や美容医療まで網羅してご紹介!
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監修者:慶田朋子/銀座ケイスキンクリニック院長
まずはセルフチェック!あなたの顔が大きく見える「4つの原因」
顔痩せを目指すなら、まず「なぜ顔が大きく見えているのか」を知ることがスタート。同じ“顔が大きい”に見えても、その原因はまったく異なる。以下のチェックリストで、自分がどのタイプに当てはまるか確認してみよう。
1. むくみタイプ
朝起きると顔がパンパン、夕方より午前中のほうが顔が大きいと感じるなら、むくみが原因かも。顔のむくみは、体内の余分な水分が皮膚の下にたまることで起こる。
<こんな人は要注意>
□朝起きたとき、顔がパンパンに感じる
□夜にお酒を飲むと翌朝に顔がむくむ
□夕方になると顔よりも夜のほうがすっきりして見える
むくみタイプの特徴は、夜より朝のほうが顔が大きく見えること。指で頬を押したときに、跡が少し残るようなら、むくみが起きているサイン。
2. 脂肪タイプ
体重が増えると顔にも脂肪がつく。顔の脂肪は皮下脂肪が中心で、頬・あご・フェイスライン周辺に蓄積しやすい傾向があるそう。むくみと違って朝晩で大きく変化しないのが特徴だ。
<こんな人は要注意>
□最近体重が増えた
□朝も夜も顔の大きさがあまり変わらない
□頬や二重あごが気になる
脂肪タイプは、ダイエットや運動で体全体の体脂肪を落とすことが根本的な改善につながる。“顔だけ痩せる”ことは医学的に難しいとされているため、全身のアプローチが必要になる。(詳しくはQ&Aで解説)
3. 筋肉(エラ張り)タイプ
エラが張って顔が四角く見える場合、咬筋(こうきん)という噛むための筋肉が発達している可能性があるかも。ストレスや習慣による食いしばり・歯ぎしりが、この筋肉を必要以上に鍛えてしまうことがあるんだとか。
<こんな人は要注意>
□正面から見たとき、エラのあたりが横に張っている
□ストレスを感じると無意識に歯を食いしばっていることがある
□朝起きると顎や歯が痛いことがある(歯ぎしりのサイン)
エラ張りタイプは、脂肪やむくみが原因ではないため、マッサージや食事制限だけでは改善しにくいのが正直なところ。舌のポジションを意識したり、食いしばり対策をするセルフケアはあるものの、確実な改善を求めるならエラボトックスなどの美容医療を検討する人も多いみたい。
4. たるみタイプ
頬やフェイスラインがなんとなく下がって見える、以前より顔の輪郭がぼやけてきたと感じるなら、たるみが原因かもしれない。加齢に伴うコラーゲン・エラスチンの減少に加え、スマートフォンの使いすぎや表情筋の衰えも、たるみを進行させる。
<こんな人は要注意>
□フェイスラインがぼやけてきた
□頬が以前より下がって見える
□30代以降で、顔の変化を感じ始めている
たるみは「皮膚・脂肪・筋肉」の複数の層が影響する。表情筋を鍛えるエクササイズや保湿ケアで改善を目指せるけれど、進行したたるみにはHIFUや糸リフトなどの美容医療が有効とされているそう。
顔に脂肪がつく理由
「食べ過ぎた記憶はないのに、なんで顔だけ太ったんだろう?」 そう感じることは珍しくない。顔の脂肪は、体全体の体脂肪が増えることで蓄積される。顔だけが独立して太ることはなく、全体的な体重増加に伴って顔にも脂肪がつきやすくなるんだとか。
顔に脂肪がつきやすい部位は、頬・二重あご・フェイスライン周辺。特に皮下脂肪は代謝が落ちてくる20代後半以降につきやすく、筋肉量の低下や運動不足も脂肪の蓄積を後押しする。でも、そもそも顔に脂肪がつく理由にはどんなものがあるの?
顔に脂肪がつく5つの理由
① 遺伝
② ストレスや栄養バランスなどの生活要因
③ 薬の服用
④ 基礎疾患
⑤ ホルモンバランス、月経周期によるホルモン変動
「脂肪がつく場所は、ある程度、遺伝によって決まっています」と話すのは、美容クリニック「Cranley Clinic」のシリン・ラクハニ医師。
「おなか周りや下半身に脂肪がつきやすい人もいれば、顔に脂肪がつきやすい人もいます。顔周辺の脂肪を落とすのも、ほかの部位の脂肪を落とすのも一緒ですから、基本的なダイエットの原則を当てはめることになります」
⓵、③、④、⑤を変えることは難しいけれど、食事やストレス対策など変えられる部分があるはず。ここでいう基本的なダイエットの原則とは、健康的な栄養管理、ストレス管理、十分な睡眠時間の確保、定期的な運動などが含まれる。健康的なダイエットを心掛け、顔の脂肪を落としていこう。
脂肪とむくみの見分け方
飲み会や塩分の多い食事のあとは、顔がパンパンに見えることも。これは一晩で体重が増えたのではなく、単に体がむくんでいるだけだという。
「顔の側面に余分な脂肪がたまりすぎると、顔が丸くなり、膨らんできます。顔のむくみは根底にある問題次第で日常的に変動しますが、顔の脂肪は不健康な食生活、運動不足、遺伝、加齢などによるものです。更年期の女性は、ホルモンの変化によって体重が増えることもあるでしょう。頬、あご、あごの下や首についた脂肪は目立ちやすいですね」とラクハニ医師は話す。
自分の顔を毎日チェックして、自分の顔に脂肪がついたかどうかを確かめてみて。顔の変化に気を配りながらも、アルコールやカフェインなど顔をむくませる生活要因にも注意しよう。顔をむくませる生活は、顔の脂肪を増やす理由になる。
カフェインで顔はむくむの?
疲れたときにコーヒーを飲む人は多いけれど、カフェインも顔のむくみの間接的な要因になる。
「カフェインには利尿作用があるため、カフェインそのものがむくみを引き起こすことはありません。でも、十分な水分補給をしていないのにカフェイン飲料を飲みすぎて体が乾き、その結果、体に水がたまることは十分に考えられます。意外かもしれませんが、十分な水分補給を怠ると体が脱水状態になり、水分を手放そうとしなくなります」とラクハニ医師。
疲れたときはコーヒーカップの代わりにウォーターボトルを手に取って。
意外な習慣が原因だった? 小顔になれない理由
セルフチェックでむくみ・脂肪・エラ張り・たるみのどのタイプに当てはまるか分かったところで、もう一つ見落としがちなのが日常の習慣。「マッサージを続けているのに効果が出ない」「ダイエットしても顔だけ変わらない」そんな悩みの裏に、ちょっとした生活習慣が影響していることがあるみたい。それが以下の5つ。
・塩分過多の食生活
・よくかんで食べていない
・氷など硬いものをよく食べる
・椅子に座っている時間が長い
・スマートフォンをいじる時間が長い
・あお向けで寝ていない
この5つのなにが問題なの? 美容整体師の川島悠希さんが教えてくれた。
▶塩分過多の食生活
ラーメン・外食・加工食品に含まれる塩分は体内に水分を引き込み、むくみを悪化させる。「そんなに塩分を摂っているつもりはない」という方も、意外と多い。調味料や加工食品の原材料を見直す習慣をつけよう。
▶よくかんで食べていない
小顔作りに悪影響を及ぼすのが、食べ過ぎの元である「早食い」。食べすぎてしまうと脂肪肝になりやすく、おなかが出てくると肋骨が上がり、反り腰の姿勢になって、小顔の大敵である「猫背」になってしまう。背中が丸くなると骨盤は後ろへ傾き、背骨、首の骨までのラインが崩れる。とくに首が前に出てしまうと顔の老廃物や水分がうまく排出されなくなり、常に顔がむくんだ状態になってしまうそう。
また、食べものをかむ回数を増やすと咬筋が動き、顔の代謝がアップするため、一口、30回はかむようにしよう。
▶ 氷など硬いものをよく食べる
硬いものは自然とかむ回数が増え、早食い防止には有効。しかし、硬いものをかみ砕くためにアゴ周辺の咬筋を使いすぎてしまうと、筋肉に負担がかかり、筋肉が肥大化してエラが張った印象になる可能性があるそう。とくに控えたいのが、「氷」。氷をかみ砕くには相当な筋肉が必要だというから気をつけよう。
▶ 椅子に座っている時間が長い
1日中仕事をしているとほとんど動かず、座りっぱなしという人も多いのでは? 長時間、同じ姿勢を続けていると、骨盤まわりの筋肉が固まり、体が血行不順になる。そして顔のむくみにつながるので、1時間に1回は椅子から立ち上がろう。このときにストレッチをすると、顔も含めた全身の血行がよくなるのでさらに効果的。
▶ スマートフォンをいじる時間が長い
スマホなどに夢中になって、下を向いたまま、首のカーブがなくなっていない? ストレートネックになると、首、肩の骨や筋肉に負担がかかって、首と頭をつなぐ血管がつまりやすくなり、顔の代謝が悪くなる。スマホの画面を見るときは、なるべく目の高さにもってくるよう心がけよう。
▶ あお向けで寝ていない
寝るときの姿勢も小顔になりたいなら意識するべき。小顔のためにおすすめの就寝時の姿勢は「あお向け」。横向きやうつ伏せのほうがリラックスできて寝やすいという人も多いが、背中が丸まった横向きや、胸を圧迫するうつ伏せの姿勢で何時間も寝ていると、体内の循環が悪くなる。顔と体をつなぐ重要な役割をしている首の骨も自然なカーブにならず、歪んだり、つまったりする。すると、顔の老廃物も排出しにくくなり、顔のむくみを引き起こす。
寝るときは顔を上に向け、背骨から首にかけて自然なカーブとなるような姿勢をとって。
参考記事:「美容整体師直伝。もう顔を大きくしない! 小顔ライフのすすめ」
顔痩せマッサージ前に。知っておきたいセルフケアのポイント
・力を入れすぎない
顔の皮膚はとても繊細。「気持ちいい」と感じる程度の軽い圧で行おう。強く押したり引っ張ったりすると、たるみやシワを促進してしまう可能性も。特にたるみタイプの方は注意が必要だ。
・オイルやクリームを使う
乾いた肌をそのままマッサージすると摩擦で炎症を起こすことがある。フェイスオイルやマッサージクリームを塗布してから行うこと。洗顔後すぐや入浴中に行うのもおすすめ。
・リンパの流れに沿って動かす
フェイスラインから耳の前、耳から鎖骨に向けて“老廃物を流す”イメージで。逆方向に動かすとリンパの流れを妨げるので、必ず“→上”ではなく“中心から外側、外側から下”の流れを意識して。
・朝のむくみに特に効果的
マッサージはむくみが出やすい朝に行うと変化を感じやすい。ただし、熱を持っているとき(炎症・日焼け後など)は避けよう。
・継続が大切
1回のマッサージで劇的に変わるというよりは、毎日続けることで顔のむくみが取れやすい体質に近づく。2〜3分のルーティンに組み込むのがおすすめ。
自力でできる顔痩せ(小顔)マッサージ&ストレッチ【即効性重視】
むくみやリンパの滞りが原因の顔の大きさは、セルフマッサージで即日変化を感じやすいのが魅力。ただし「やり方と力加減」がとても重要。正しく行うとリンパが流れてすっきり、間違えると逆効果になることも。
<おすすめのマッサージ&ストレッチ4選>
マッサージ①:リンパドレナージュ
耳の前から鎖骨に向かって、中指と薬指の腹を使って軽く押しながら流す。1回10〜15秒を3回繰り返すだけでOK。朝の洗顔後に取り入れやすいシンプルなケア。
マッサージ②:頬のたるみ流し
口角の横に指を置き、やさしく耳の方向へ向かってなでるように流す。皮膚を引き上げるのではなく、なでる程度の力感が適切。
ストレッチ①:首のストレッチ
耳を肩に近づけるように首をゆっくり倒し、反対側の首筋が伸びるのを感じたら10秒キープ。左右各2〜3回行う。スマホ首の解消やリンパの流れ改善に役立つ。
ストレッチ②:舌回し
口を閉じたまま、舌で歯の裏をなめるようにゆっくり大きく回す。左回り・右回り各10回。表情筋や舌骨周辺の筋肉を動かすことで、フェイスラインを引き締める効果が期待できる。
<唇を意識したマッサージ法>
パーソナルフェイストレーナーの木村裕介さんいわく、どんなにマッサージをしても、手がきちんと使えていなければ顔は引き締まってこないのだとか。手は、皮膚のたるみやシワをとる”アイロン”だと考えよう。そして、マッサージする際はしっかりと唇を締めること。 唇を締めないでマッサージをすることは、服をしっかり抑えずにアイロンをしているのと一緒。唇を締めて、手でアイロンがけをすることで、小顔に一歩ずつ近づいていくのだそう。
【やり方】
1.姿勢を整えて、唇を「オ」のカタチにし、キープする
2.薬指と中指を鼻のキワにあてる。指の腹が目の下のたるみの部分にあたっていることを確認して。
3.唇とまっすぐ離れるようにスライドさせる。手を上にあげてしわを作らないように気をつけながら骨をマッサージする感覚で行う。
ポイント:顔を下げないように注意。パックを張っているような感覚で。
4.耳の上まできたら、小指側で首から鎖骨までマッサージ。
毎日のスキンケアの時間に行うのがGOOD。
顔痩せ(小顔)筋トレ【根本改善】
マッサージがむくみに効くなら、筋トレは“たるみ・フェイスラインのぼやけ”に効果的なアプローチ。表情筋を鍛えることで、顔全体を引き締めて小顔に近づけよう。
<簡単な4つのトレーニング>
①あいうえお体操
口を大きく動かして「あ・い・う・え・お」と発音するように表情を作る。顔全体の表情筋を動かし、コリをほぐしながら引き締める。1日1セット(各音5〜10回)を目安に。
②うーおー体操
「うー」と口を思いっきり前に突き出したあと、「おー」と横に大きく開く。口周りの口輪筋(こうりんきん)を集中的に鍛えられ、口角のたるみ対策に。
③ ほうれい線対策トレーニング
空気を頬の内側に含ませて膨らませ、右→上→左→下とゆっくり移動させる。ほうれい線の内側から押し上げるようなトレーニングで、笑ったときに深くなる線が気になる方におすすめ。
④ 舌を押し上げるトレーニング(舌骨筋トレ)
口を閉じたまま、舌を上顎(口蓋)に思いっきり押し当てて5秒キープ。これを10回繰り返す。二重あごや首のたるみに関係する舌骨周辺の筋肉にアプローチする。
これらのトレーニングは1回2〜3分でできるものばかり。テレビを見ながら、お風呂に入りながら、隙間時間に取り入れてみて。効果を感じるには継続が大切で、最低でも2〜4週間は続けることを目標にしよう。
<唇を意識したトレーニング法>
パーソナルフェイストレーナーの木村裕介さんによると、顔の体幹は「唇」で、「唇」を軸にしたトレーニングこそが、小顔になるための近道だという。その理由は、すべての表情筋は唇に向かって伸びており、顔の筋膜は、おでこから胸まで縦方向に走っているため、この筋膜に空いた“穴”である唇を締めることで、胸と唇、おでこと唇が引っ張り合い、ハリ・弾力が生まれて、均整のとれた小顔に近づくから。 木村さんのトレーニングは、唇を縦に広げ、「オ」と言うように開くのが基本の姿勢。この時、シワやほうれい線ができていか確認してから行おう。
フェイスライン
顔の印象を決めるフェイスラインをまずはスッキリさせたいと思う人は多いはず。マッサージ感覚で毎日行ってみよう。
1. 胸を上に張り、乳様突起(にゅうようとっき。耳たぶの後ろにある骨の出っ張り)をチョキではさんだら、唇を「オ」の形にセット
2. チョキの指で乳様突起をはさんだまま、骨に指を沿わせながらグーッと後頭部へスライドさせる
3. 指が自然にスポンと抜けるまで圧をかけ続けて、後頭部まで指をスライドさせて。1~3の手順を何度か繰り返し行う
二重あご解消
この二重あご対策のトレーニングを行いながら、普段の姿勢にも気をつけるようにしてみて。
①唇を「オ」の形にセットしたら、胸を両手で押さえ、姿勢をつま先重心に整える。
②舌先を上あごに押し当てたまま、あごを反らし、首の前面からあごの裏にかけて気持ちよく伸ばす。
▼NGな例
肩が上がり、首をすくめてしまった状態だとアゴに刺激が伝わらないのでNG。肩をしっかりと下げ、姿勢を正して。
顔痩せのために、毎朝行うべき「スッキリ美顔ルーティン」
朝起きたら、「今日は顔がむくんでいる」「なんだか目が腫れぼったい」 と感じる日は誰にもあるはず。そこで、パーソナルフェイストレーナーの木村祐介さんが教える、“すぐにすっきりとした顔を手に入れられるメソッド”をご紹介。(以下「」・木村さん)
①肩を回して、リンパ節の活性化を図る
1.右手の指を立てて右の肩に触れます。指は肩から離しません。
2.二の腕(上腕三頭筋)を体から離すように遠くへ伸ばしたら、脇の下から肋骨までを剥がすようなイメージで背泳ぎの動きをします。ヒジが上にあるとき、体のセンターラインくらいまで上がるのが理想です。体は横に倒れても問題ありません。これを全力で10回行います。
3.反対も同様に。
②首の横を伸ばして、リンパ節の活性化を図る
1.右手の指を立てて右の肩に触れ、左の手のひらで右の側頭部に触れます。
2.顔を縦に『お』の顔に引き伸ばし、目を見開いたら、胸を上にはります。
3.左手の重さで頭を左に倒す。そうすることで、肩→首→顔にストレッチかかります。
4.ゆっくりと丁寧に元の位置に戻す。せっかくアイロンをかけたシャツを軽率に扱わないのと一緒です。
5.反対も同様に。左右交互に3回ずつ行いましょう。
「丁寧に真横に伸ばせていると、これだけですでにリフトアップしていると思います」
③おでこと顔を引き伸ばして顔を起こす
1.手のひらで眉毛を含めたおでこ全体を押さえ、胸を張って首を長くします。このとき、目線は遠くに置き(鏡の奥を見る感じ)、目を見開きます。
2.この状態で口を縦に『お』の顔で見開き、目の周り、鼻の周りを伸ばすようなイメージで顔を起こしてあげましょう。顔の皮膚を骨に貼り付けるようにするのがコツです。
3.10回繰り返します。
「余裕があれば反対の手でフェイスラインを外に引いてあげるとより伸びを感じると思います」
④耳の周りを活性化して顔を起こしていく
1.目力を入れた状態で目線を遠くに置き、耳を引っ張ります。滑るようであればティッシュなどを噛ませるとやりやすいです。耳たぶだけではなく、耳のさまざまなところを引っ張って、耳の穴を広げていくようにしていきます。
2.耳たぶの後ろにある骨(側頭骨の乳様突起という)を擦すったり、押したりします。この骨の周りにはリンパ節とともに、顔面神経という顔の表情筋をコントロールする神経が存在するため顔の筋肉たちが元気になります。
3.指3本くらいで骨を上下左右に20回ずつ擦ったら、ポンプのように20回押し跳ねてあげましょう。
⑤目の周りを活性化して、むくんだ顔を解消しよう
1.顔の前で親指を立てます。親指の輪郭にピントを強めに合わせてください。胸を張って首を長くしたら、目を見開いたまま親指からピントをズラさずに顔を左にゆっくり動かします。途中でピントがズレそうになったら止まってピントを修正してください。今度は右へ。3回繰り返します。
2.今度は上下3回、左上→右下3回、左下→右上3回、顔を動かします。センターにゆっくり戻ったら、目が見開いて背筋が伸びているはずです。
3.次に、目のくぼみの内側の上側のカーブにやさしく親指の腹をあてます(ネイルは気を付けて)。『お』の口をして顔を伸ばし、目線は遠くで見開いておきつつ、まぶたをぎゅっと閉じる、パッと見開く。これを10回繰り返します。あくまでまぶたなので、眉間とかほうれい線とかに力を入れるほどの強さは強すぎと思ってください。
「最後目を開くと、ぱっちりな目になっているはずです」
➅仕上げ
1.②のメソッドで再度全体を活性化しましょう。
2.冷水などで顔を冷やして引き締めてください。
3.顔の皮膚を骨に貼り付ける『お』の顔をして、化粧水などのベースでアイロンがけをしましょう。
顔痩せを加速させる、おすすめの食事バランス
顔が太る原因が脂肪もしくはむくみである場合、食事の見直しはとても大切。「何を食べるか」だけでなく「何を控えるか」も一緒に意識してみよう。
<顔の脂肪を減らすために食べるべき物>
▶たんぱく質(鶏むね肉・卵・豆腐・魚)
筋肉量の維持・向上に欠かせない栄養素。筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、体脂肪が燃えやすい体に近づく。1食に手のひら1枚分程度のたんぱく質を意識して。
▶カリウムを含む食品(バナナ・アボカド・ほうれん草・きゅうり)
カリウムはナトリウム(塩分)の排出を助ける働きがあり、むくみ解消に効果的。特にむくみタイプの方は積極的に摂るのがおすすめ。
▶食物繊維(野菜・きのこ・海藻・玄米)
腸内環境を整え、余分な水分や老廃物の排出を促す。血糖値の急上昇を抑える効果もあり、脂肪の蓄積予防にも。
▶水分(1日1.5〜2L)
「水を飲むとむくむ」と思っている方も多いけれど、それは間違い。水分不足のほうが体は水分を溜め込もうとしてむくみやすくなる。こまめな水分補給がむくみ予防に効果的。
<顔の脂肪を減らすために控えるべき物>
▶塩分の多い食品(ラーメン・漬物・加工食品・外食)
塩分は体内に水分を引き込む作用があり、むくみの大きな原因のひとつ。1日の塩分摂取量の目標は女性で6.5g未満(日本人の食事摂取基準2020年版)とされているけれど、外食中心だと簡単にオーバーしてしまうので気を付けて。
▶アルコール
アルコールには利尿作用と血管拡張作用があり、体内のバランスが崩れてむくみを招く。特に翌朝の顔のむくみが気になる方は、飲酒後の水分補給と飲む量のコントロールを。
▶精製糖・甘い飲み物
砂糖の摂りすぎは血糖値の急上昇→脂肪蓄積を促す。顔の脂肪が気になる方は、ジュース・甘いコーヒー・スイーツの頻度を見直して。
※過度な糖質制限は逆効果なことも
糖質を極端に制限すると筋肉量が落ちる場合がある。適切な糖質(ご飯・いも類など)は残しつつ、カロリーの過剰摂取を抑えるバランスが大切。
「自力では限界…」確実に顔痩せしたいなら美容医療も選択肢に
セルフケアを続けても思うような変化が得られない場合、原因に応じた美容医療を選ぶことで、より確実なアプローチが可能になる。「美容医療はハードルが高い」と感じる方も多いけれど、近年はダウンタイムが少ない施術も増えているそう。
ここでは、原因タイプ別にどのような治療の考え方があるのか、銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子先生に教えてもらった。
脂肪を減らす(脂肪吸引・脂肪溶解注射)
「頬やあご下についた皮下脂肪に直接アプローチする方法として、外科的な“脂肪吸引”と、注射による“脂肪溶解注射”の2つが知られています。どちらも脂肪細胞そのものを減らすアプローチですが、方法も負担も異なります。
脂肪吸引
「カニューレという器具を使い、外科的に脂肪細胞を直接吸い出す方法です。脂肪の量そのものを一度に減らせるため効果が分かりやすい一方、腫れや内出血といったダウンタイムが数日〜1週間程度生じやすく、吸引量や手技によっては表面の凹凸が出るリスクもゼロではありません。仕上がりは施術者の技術に左右される部分が大きいとされています」
脂肪溶解注射
「脂肪を分解・排出する成分を顔に直接注入する方法です。注射のみで完結するため手術よりも体への負担が少なく、ダウンタイムも比較的短いのが特徴。脂肪吸引のように一度に大きく変化させるものではなく、数週間おきに複数回(一般的に2〜4回程度)施術を重ねながら、徐々にフェイスラインを整えていくのが基本的な考え方です。1回あたりの注入量を調整しやすいため、過剰に脂肪を減らしすぎたり、表面が凹凸になったりするリスクを抑えやすいというメリットもあります。“安全性を重視しながら、自然な変化を望む方”に選ばれやすい施術ですね」
筋肉の張りを抑える(エラボトックス注射)
「エラ張りの多くは、骨格そのものというより、咀嚼に使われる「咬筋(こうきん)」の発達が関わっているといわれています。食いしばりや歯ぎしりの習慣で咬筋が肥大すると、輪郭が横に広がって見えやすくなります。
この咬筋に対して用いられるのが、ボツリヌストキシン(ボトックス)を注入する“エラボトックス”です。咬筋の過剰な動きを一時的に抑えることで、筋肉のボリュームが徐々に小さくなり、フェイスラインがすっきりして見えやすくなります。施術自体は注射のみで数分程度、ダウンタイムもほとんどないのが特徴です。一方で、効果は永続的なものではなく、6ヶ月〜1年程度で徐々に戻るため、変化を維持したい場合は定期的な施術が必要になります。また、咬筋の状態や噛み合わせによって適切な量・部位の見極めが必要なため、自己判断ではなく医師によるカウンセリングのもとで検討することが大切です」
たるみを引き上げる(HIFU・引き締め系マシン治療)
「フェイスラインがぼやけてきた、頬が下がって見えるといった“たるみ”が原因の場合は、皮膚そのものを引き上げたり、内側からハリを生み出したりするアプローチが選択肢になります。代表的なのが、HIFU(高密度焦点式超音波)や高周波(RF)を使った引き締め系マシン治療です」
HIFU(ハイフ)
「超音波を一点に集中させて皮膚の深部(真皮層やSMAS筋膜など)に熱エネルギーを与え、組織を熱収縮させることでたるみを引き上げる治療です。メスを使わないため、施術後すぐにメイクや日常生活に戻れる点が支持されています。照射する深さや出力を調整することで、たるみの段階に応じた治療が可能とされており、頬やフェイスラインのもたつきが気になる方に向いています」
高周波(RF)治療
「高周波エネルギーを使い、真皮層から脂肪層、SMAS筋膜まで広い範囲に熱を届けて引き締める治療です。皮膚の表面だけでなく、ボリュームのある層ごとタイトニングできるため、頬やあご下に余剰感がある方にも用いられます。HIFU同様、針や切開を伴わないため、ダウンタイムが少ないのも特徴です」
糸リフト
「進行したたるみに対しては、糸(吸収性スレッド)を皮下に挿入して物理的に引き上げる“糸リフト”が選択肢になることもあります。マシン治療と比べて即効性が高い一方、施術後数日〜1週間程度の腫れや内出血が出る場合があり、糸の本数や挿入位置によって仕上がりが変わるため、より専門的な技術が求められる施術です」
<結局はどれを選べばいいの?>
「どの治療法にも共通していえるのは、“効果の大きさ”と“ダウンタイムの長さ・リスク”はある程度トレードオフの関係にあるということです。1回で大きな変化を求めるほど体への負担も増える傾向があるため、まずは安全性が高く体への負担が少ない方法から検討し、必要に応じてステップアップしていくという考え方も一つの選択肢です。
原因タイプ(脂肪・筋肉・たるみ)によって適した治療は異なるため、自己判断で施術を選ぶのではなく、医師によるカウンセリングで自分の顔の状態を正確に評価してもらうことが、後悔のない選択につながります」
顔痩せに関するよくある質問(FAQ)
Q.1 顔に脂肪があるのは危険?
一部の薬や治療の副作用、そしてまれではあるけれど一部の基礎疾患が原因で顔に余分な脂肪がつくことはある。顔が丸いのは、ステロイド治療の副作用や、まれではあるけれどクッシング症候群の症状かもしれない可能性も。クッシング症候群とは、ホルモンの分泌に影響を与える脳下垂体の腫瘍や副腎疾患により、体が過剰なコルチゾールに長期間さらされることで起こる。こういった深刻な原因が疑われる場合には、迷わず医師に相談を。何が起きているのかを明確にして、あなたの不安を取り除いてくれるはず。
Q.2 顔の脂肪だけ減らすことは可能なの?
残念ながら部分痩せは不可能なので、顔の脂肪だけ落とすのも科学的に不可能ということになる。全体的に体脂肪を減らせば顔もスッキリするけれど、どのくらい脂肪が減るかは、遺伝や脂肪がつきやすい部位には個人差がある。
Q.3 美顔ローラーやかっさは顔痩せに効果がある?
フェイスローラー、リフレクソロジー、カッサなどによる顔のマッサージには、数々のメリットがある。ボディマッサージと同じようにストレスを減らしたり、体の緊張をほぐしたりするだけでなく、顔の血行をよくしたり、リンパの流れをよくして顔のむくみを減らしたり、スキンケア商品を顔全体に行き渡らせたりする作用もある。フェイシャルローラーを使えばむくみが減るので、顔が一時的に痩せたように見えるかもしれない。でも、フェイシャルローラーには顔の脂肪を減らすことも、顔をスリムにすることもできない。顔の脂肪を減らすには、栄養管理と運動、もしくは注射・手術しかない。
まとめ:原因に合わせた顔痩せ方法で理想のフェイスラインを目指そう!
顔が大きく見える原因は、むくみ・脂肪・エラ張り・たるみの4タイプ。効果的な顔痩せのためには、まず自分がどのタイプに当てはまるかを把握し、それに合ったアプローチを選ぶことが大切。
むくみタイプ→ 食生活の改善(減塩)+マッサージ+水分補給
脂肪タイプ→ 全身の運動+食事管理(たんぱく質・食物繊維中心)
エラ張りタイプ→ 食いしばり対策+セルフケア、または美容医療(エラボトックス)
たるみタイプ→ 表情筋トレ+マッサージ、または美容医療(HIFU・糸リフト)
セルフケアで対応できる部分はあるけれど、根本的な改善には時間がかかるもの。焦らず、毎日少しずつ継続していこう。「自力ではなかなか変わらない」と感じたら、美容医療を選択肢のひとつとして検討してみることも、理想のフェイスラインへの近道になるかもしれない。自分に合ったアプローチで、理想のフェイスラインを目指そう。
監修いただいたのは......慶田朋子(けいだともこ)先生
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員。東京女子医科大学医学部卒。同大皮膚科助手を経て、「銀座ケイスキンクリニック」を開設。最新の医療機器と注射によるメスを使わないナチュラルな若返り治療、食と美容、健康などの幅広い知識から、テレビや雑誌、WEBなどで活躍。著書に『365日のスキンケア』(池田書店)や『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)がある。




















