簡単に毎日のケアをしたいとき、パックはズボラ女子にとって頼もしい存在。そして夜パックにハマると、なぜか朝もやりたくなるけれど、朝パックのメリットや効果的な使い方は分かってないのが本音なところ......。
そこで今回は、美容皮膚科医の山﨑先生に朝パックのメリットやデメリット、正しい選び方までたっぷり教えてもらった。また“エディター厳選の目的別おすすめパック”と“1週間朝パック体験記”も合わせてご紹介!
1週間で肌はどう変わる?
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専門家の紹介:山﨑まい子先生。形成外科・皮膚科・美容皮膚科での勤務を経て、2017年に東京・代官山でクリニックを開業。外側の治療に加え、腸内環境や心身のバランスまで含めたホリスティック医療を実践し、オーダーメイドで寄り添う診療は著名人や美容関係者からの信頼も厚い。
「朝パック」をする3つの効果・メリット
① 肌がやわらぎ、美容成分をなじませやすい状態に
「パックをすると、肌の角層がやわらぐ状態になります。例えば、お風呂に長く入りすぎると手がふやけますよね。それのとても軽い状態が肌でも起きているイメージです。こうした状態になることで、美容成分もなじませやすいコンディションになると考えられます」
② 乾燥しやすい肌のうるおいケアに役立つ
「朝は、寝ている間の乾燥によって肌の水分が失われやすいタイミングです。シートマスクを使うことで、肌の表面に水分を長めにのせた状態になるため、乾燥しやすい方のうるおいケアとして取り入れやすいと思います」
③ 忙しい朝のスキンケアを時短できる
「朝パックは、スキンケアの工程をシンプルにできる点もメリットです。化粧水などを何ステップも重ねる代わりに、シートマスク1枚でケアできるものもあります。忙しい朝の時短ケアとして取り入れる方も多いと思います。ただし、毎日使う場合は長時間の使用は必要なく、2〜3分程度でも十分だと思います」
朝パックと夜パックの違い
「基本的には商品による部分もありますが、夜用のパックはクリームタイプなど、比較的こっくりしたテクスチャーで、さまざまな美容成分が配合されているものが多い印象です。夜はその後にメイクをすることもないため、保湿力の高いタイプを取り入れやすいタイミングでもあります。
一方、朝に使うパックは、テクスチャーが重すぎるとその後のメイクがしにくくなることがあります。そのため、朝はさっぱりした使用感のもの、夜は美容成分がしっかり入ったこっくりしたものというように、使い分けるのもひとつの方法ですね。メーカーが“朝用”“夜用”と分けて販売している場合は、基本的にはその用途に合わせて作られているので、その通りに使うのがいいかなと思います。
また、毎日使うタイプのパックであれば、朝夜どちらでも重すぎないテクスチャーのものを選び、2〜3分程度の短時間で使うのがおすすめです。10〜15分ほど乗せるような濃厚なパックや、こっくりしたスペシャルケアタイプは、週に1回程度取り入れるケアとして使いましょう」
パックの逆効果を防ぐ!正しい使い方と順番
「長時間パックを乗せるのは、毎日行うケアとしてはあまりおすすめしていません。肌に水分が長く乗ることで角層がやわらぎ、美容成分がなじみやすくなる面もありますが、その一方でバリア機能がゆるんだ状態にもなります。
とくに夏場は、シートマスクのように肌を密閉するケアを長時間行うと蒸れやすくなることがあるので、テクスチャーが重めのパックを長時間乗せる使い方は、毎日のケアとしては避けたほうがいいですね」
正しい順番
① まずは洗顔
「基本的には洗顔をしてからパックを使うのがおすすめです。夜に濃厚なスキンケアをしていない場合は必ずしも必要とは限りませんが、基本的には洗顔後に使用する方がいいと思います」
② 化粧水で肌を整える(オールインワンタイプは不要な場合も)
「美容液タイプのパックの場合は、化粧水を使ってからパックをするのがおすすめです。何もつけていない状態よりも、多少水分が肌に乗っている方が、その後の美容成分もなじみやすくなります。化粧水は、いわば橋渡しのような役割になります。ただし、オールインワンタイプのパックであれば、洗顔後それ一つでスキンケアが完了する場合もあります。その場合は、化粧水などを重ねなくても問題ないことが多いと思います」
③ シートマスク(パック)をのせる
「毎日使うタイプのパックであれば、長時間の使用はおすすめしていません。角層がやわらぎすぎてバリア機能がゆるんだ状態になることもありますし、特に夏は蒸れやすくなることもあります。毎日のケアであれば、2〜3分程度でも十分だと思います」
④ 必要に応じて乳液・クリームで保湿
「パックの後は、肌質や季節によって保湿アイテムを取り入れるといいと思います。乾燥肌の方は乳液やクリームを使うのがおすすめです。夏はそこまで重い保湿をしなくてもいい場合もあります。混合肌の方であれば、Tゾーンは避けて目元や頬だけ保湿を追加するなど、部分的に調整するのもおすすめです。必ずしも重いクリームでなくても、乳液などでも十分だと思います」
朝パックを1週間続けて分かった3つのこと
忙しい朝のルーティンに“朝パック”を取り入れてみた。「本当に効果あるの?」という疑問を自分で確かめたくて、スキンチェッカーで頬を計測し、毎日データも記録しながら1週間続けてみた。
① 化粧ノリが、明らかに変わった
正直、一番強く感じたのはここ。朝パックをした日は、ファンデーションの密着感が違った。とくに小鼻や頬の乾燥浮きが出にくくなって、夕方になっても肌の調子が安定している感覚があった。またスキンチェッカーで測ると、朝の油分は54%とやや高め。パックで肌表面が整うことで、メイクのベースが作られているのかもしれない。
② ひんやり感が、目覚めのスイッチになる
「洗顔後でもまだ眠い......」という朝でも、シートの冷たさで自然と顔がシャキッとする。個人的には、ひんやりした肌にメイクをのせると毛穴がキュッと引き締まって、崩れにくくなる気がした。これは数字では測れない感覚的なメリットだけれど、朝の気分が上がるのは確か。
③ 数値上の変化は“ほぼなし”
ここは包み隠さず言うと、スキンチェッカーの数字は1週間継続しても大きくは動かなかった。朝のメイク前の水分量は29%、夕方でも33%とほぼ変わらない一方、お風呂後は52%まで跳ね上がった。弾力も朝46からお風呂後は60と、数字が動くのはやはりバスタイム後という結果に。
肌の水分量や弾力を本気で上げたいなら、インナーケア(睡眠・食事・入浴)が最優先。朝パックは“肌の数値が劇的に変わる”というよりは、あくまでその日の肌状態を整える、コンディショニング的な役割が大きいと感じた。
※なお、今回は頬で測定しているため、Tゾーンなど部位によっては数値の傾向が少し変わる可能性があります。
失敗しない!朝用パックの選び方 3つのポイント
① 軽い素材のシートを選ぶ
「朝に使うパックは、生地が軽めのものを選ぶのがおすすめです。最近は分厚くて密閉感のあるシートも多いのですが、朝はそういったタイプよりも、軽めの素材のもののほうが使いやすいと思います。とくに毎日使う場合は、肌を長時間密閉するような重いシートよりも、軽めの素材のパックを選ぶようにしましょう」
② 毎日使うなら“部分用パック”もおすすめ
「パックは必ずしも顔全体に使う必要はありません。小さめのパックで部分使いする方法もおすすめです。毎日取り入れる場合は、目元や頬など乾燥しやすい部分だけ使うという方法もいいと思います」
③ 成分は「保湿+美容成分」をチェック
「成分としては、朝であればビタミンCが入っているものもいいと思いますし、最近だとPDRNのような美容成分が入っているものもあります。もちろん、特別な成分にこだわらなくても、セラミドなどの保湿をメインにしたパックでも十分だと思います」
【肌質・悩み別】朝パックおすすめ人気ランキングTOP13
【乾燥肌向け】
【混合肌向け】
【敏感肌向け】
朝パックにデメリットはある?
「朝パック自体が必ずしも悪いというわけではありませんが、使い方や選び方を間違えると、肌にとって“トゥーマッチ”になってしまうことがあります。例えば、週に1回程度のスペシャルケアとして設計されている濃厚なパックを毎日使ったり、クリームタイプのこってりしたパックを朝に使ったりすると、肌に負担になってしまうことがあります。その結果、かえって肌荒れにつながってしまう方も。
そのため、パックは自分の肌質や季節に合わせて選ぶことが大切です。肌状態に合わせてアイテムを変えたり、場合によっては部分使いにするなど、使い方を調整することも必要です」
朝パックに関するQ&A
Q1. 朝パックは毎日やっても大丈夫?
「基本的には製品による部分もありますが、使い方や使用時間によっても変わってきます。朝に適さないような重めのパックや、スペシャルケア用の濃厚なパックを毎日使うのはおすすめしていません。さっぱりしたテクスチャーのパックであれば、2〜3分程度の短時間であれば基本的には毎日使っても問題ないことが多いと思います。
ただし、敏感肌の方は毎日の使用は避けて、週1〜2回程度にして様子を見るのがおすすめ。乾燥肌の方であれば、2〜3分程度の短時間であれば毎日取り入れてみてもいいと思いますし、混合肌の方は肌状態に合わせて、乾燥しやすい部分だけ部分用パックを使うなど、調整するといいですね」
Q2. 朝パックはニキビがある時も使っていい?
「ニキビの原因はさまざまな要因が関係しているため一概には言えませんが、鎮静系のパックであれば使える場合もあります。ただし、これも選び方次第です。肌状態に合わないパックを使うと、かえって刺激になる可能性もあるため、成分や使用感を見ながら選ぶことが大切になります」
まとめ:自分に合った朝パックで、最高の1日をスタートさせよう
自分の肌質や季節に合わせた朝パックを選ぶことが、より一層つやぷる肌になる近道。自分の肌が心地よく感じるケアで、1日調子のいい肌をつくろう。
お話を伺ったのは……山﨑まいこ先生
まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長。皮膚科医。勤務医として形成外科医、皮膚科医、美容皮膚科医として務め、2017年東京・代官山にクリニックを開業。ホリスティックな視点から、外側の治療だけでなく、身体の内側、腸内の健康、心のあり方までサポートし、真の健康と美しさを追求している。オーダーメイドで患者に寄り添う医療には定評があり、各界著名人やビューティー関係者からの信頼も厚い。































